ACP（人生会議）は意識して行うとは限りません。たとえば、治療法を選択する時、退院する時など、 節目で今後の過ごし方などについて、医療者やケアされる方たちと話し合うこともその一つです。

また、病状や体調の変化や周囲の環境の変化などの影響で、これまで決めたことを何度でも変更していいものです。 その際、自分や近しい人の希望を医師に言いにくければ、看護師や薬剤師、リハビリ、相談室などのスタッフに いつでもお話してみてください。

チームで緩和ケアをしていますので、環境面、経済面などの生活上の問題も含めて みんなで相談することができたらいいと思います。

どんな選択をしても後悔などは多少あるものですし、 その都度、進むべき方向を変更したり、時には立ち止まったり、戻ったりしてもいいものだと思います。

今回のお話でみなさんの生きるヒントが見つかれば幸いです。

難しそうに感じていたACPでしたが、前回の青島先生のお話を聞いて身近に感じられるようになりました。 「私もACPについて考えてみたい」と思われた方も多かったのではないでしょうか。

今回は、どのようにACPを考えていくかのヒントを、青島先生にお聞きしていきたいと思います。 ひとりひとり違った人生を生きる私たちですから、それぞれに違ったACPがあるのだと思いますが、 オンラインでつながりながらともに学び、考えていけることをとても嬉しく、心強く思っています。今回もご視聴くださる皆様と一緒に、ACPについて考えていけたらと思います。