初めまして、カメラマンの永峰拓也と申します。

普段、私の仕事は皆さんがよくメディアで見たことがある方々の写真を撮影することが主なのですが、 今回なぜ皆さんの写真を撮影したいと思ったかという経緯を少しお話しさせてください。

昨年末、がんで闘病中だった父の写真を初めて撮影しました。

それは自分自身、写真との向き合い方が大きく変わった出来事でした。

私はこのような職業でありながら父の写真を今まで撮影したことがなく、 病気が発覚してからは尚更、父の写真を撮る事が怖くなり、「父の写真を残す」ことから逃げていました。 しかし最後の2週間前に父の写真を撮影することができ「人」と「自分自身」としっかり向き合って撮影すること、そして向き合うことから逃げないこと、「人」と「カメラ」が生み出せるこの幸せな時間と空間をたくさんの人に共有したいという想いを改めて実感することができました。

その後、父を撮影することで感じた想いをより実感、核心的なものとするために、仕事の撮影とは別に一般の方々を撮影する『撮影会』 を4月に催すことができ、私自身が実感した想いを見つめ直す良い機会となりました。

そういった中でこのようなお話を頂いたのはきっと父が与えてくれた何かもう一つのきっかけなのかもしれないと思っています。

これまでお話ししてきた私の経験とそこから感じたこと、そして今まで仕事としての撮影で培ってきた技術で皆さんの今を記録すること、楽しい時間・幸せな空間を共有することができればと強く思っていますので、この機会に楽しい時間を一緒に過ごせればと思います！